honokiiro

【水路のはなし】(※珍しく長文になっちゃった)
農家になってつくづく「水」の重要さを感じずにはいられない。
日照りが続き、畑がカラカラになった時に降る雨など、まさに恵みの雨。雨がこんなにもめちゃくちゃ嬉しいものだったのかと自分でもびっくりする程である。

そして稲作りとなるとさらに、常時大量の水が必要となる。そこで人々は昔から永い永~い時間をかけて水路を整備してきた。高低差だけで全ての田畑に水を供 給していく…この巨大な構築物は、人類の最大の遺産ではないのかとさえ思う。あのペシャワール会の中村哲医師も、アフガニスタンで水路を掘っている。

さて僕らが田畑を営む朴木地域は、観光名所でもある由布川峡谷に近い丘陵地に位置し、馬の背のような地形になっている。そのままでは水がないので、当然水 路が整備されている。水路は由布川渓谷から取水するものと、庄内の小挾間川から取水するもの二つの系統がある。どちらも距離がとても長いのだが、そのうち 由布川渓谷から来ている方は、城島高原の付近に取水口があり、そこから険しい山の合間を縫って流れてくる。地形的に崖が多い地域の為、「隧道」と呼ばれる 山の中を掘り抜いて水を流す区間も多く存在する。初めてそれを目にしたときは、「ホントに…ようこんなもん作ったな…」と相当に感動したのを覚えている。

写真は朴木小学校に飾られている水路の地図。
写真下方には「まぶ」の名前がずらり。「まぶ」とは隧道のところどころに開けられた窓のようなもので、出入り口や清掃時の土砂の掃き出し口としての役割がある。

写真右下の方には天和3年や、元禄元年などの文字。つまり江戸時代にはすでに構築されていたということであり、そしてそれが400年の時を経て維持し続けられてきたということである。
私は「これってすごくない!?」と声を大にして言いたい気分なのだが、皆さんどう思うだろうか。

今週末から、工役と呼ばれる水路の整備が始まる。詰まった木枝や落ち葉、土砂などを掻き出し、漏れを修理し、草を刈り…と工役の日々はなかなかハードでは あるが、これをきちんと続けてきたから400年も水路が維持されているのだし、歴史的に見ても価値のある仕事だと思っている。
興味のある方、連絡下さい。
普段オフィスワークをしている現代人にとってはエクセサイズにもなるし森林浴にもなるしな!

長文になってしまいました。最後まで読んでくれた方ありがとうございます。